2019-10-14

寄居町のまちづくりについて②

タウンマネージャーの上田です。
今回は、寄居町の進める空き店舗活用についてです。

寄居町の空き店舗活用は、実は結構進んでいる

中心市街地活性化に取り組んでいる関係で、つい市街地ばかりに目を向けてしまい見落とされがちになっていますが、寄居町内で空き店舗を活用してオープンした店舗は、この5年ほどで23店舗あります。かなりの数です。
ただ、中心市街地でのオープンはというと5店舗なので、決して多くはありません。

空き店舗活用の前提となる、投資したくなる環境が重要

次の図を見ていただくとわかりますが、空き店舗活用は、空き店舗と創業希望者をマッチングする、というシンプルな取組です。それを、寄居町商工会や寄居町役場などが支援して創業に結び付けます。ただ、これでは、創業希望者が出てこない限り、空き店舗活用は進みません。どうやって、創業希望者を発掘するのか。
単に自分のお店を構えてお金を儲けたいなら、もっと大きな町で商売をしたほうが良いかもしれません。寄居町は、人口も少なく、アクセスも良いわけではありません。
だからこそ、私たちは「寄居でチャレンジしたい」という環境をつくることに力を入れています。

寄居町だからこそできる手厚い創業支援

寄居町の空き店舗活用までのステップは、とても手厚いです。
まず、地域内のさまざまなコミュニティから、また、関係人口創出から生まれるビジネスの種をお試しできるよう、マルシェのような1日だけ出店できる機会を設けています。マルシェで手ごたえを感じていただければ、創業に向けた具体的なノウハウを学ぶ創業塾、そして空き店舗とのマッチングを図る空き店舗ツアーなどを実施します。
この辺りまでは、多くの地域でやっています。
寄居町がすごいのはここからです。寄居町商工会の中に「稼ぐ力創出応援チーム」があり、中小企業診断士、建築家、デザイナーなどの専門家に加え町内の4金融機関が連携して、徹底的に支援してくれます。この創業に向けた手厚い商工会の支援こそ、5年間で23店舗がオープンしている寄居町の強みです。

公共空間活用による投資したくなる環境づくり

このように、寄居町には手厚い創業支援策がありますが、創業希望者が出てこないと、それは活かされません。そこで、寄居町が実施しているのが、公共空間整備とその活用による、投資環境の充実です。
中心市街地活性化事業により、駅前広場、中央通り線の整備が進みます。また、埼玉県の事業で荒川の空間整備、遊歩道整備も行われます。私たち、まちづくり寄居も、駅前に広場と商業施設を整備します。しかし、これだけでは不十分です。ただ綺麗な駅前ができただけ。
この空間を徹底的に使い倒して楽しむ。これが、私たちの考えです。
この3月に実施したマルシェでは、市街地中心のスーパーマーケットの駐車場を借りて実施しました。8月のマルシェでは、これまであまりイベントで活用されていなかった河原を、全面的に使用し、飲食ブース、音楽ライブ、映画会を開催しました。しかも夜に、です。
こうして空間を活用してみると、とても魅力的な場所になることがわかります。夜の河原のライトアップは本当に素敵でした。
今後、河原に留まらず、空き地・空き店舗、公園、駐車場、道路空間など、町内の未利用空間を使って、中心市街地、ひいては町全体に楽しみを生み出していきます。

自分事としてのまちづくりを

都市計画の名著中の名著「アメリカ大都市の死と生」の著者ジェーン・ジェイコブスは、こう述べています。

『人々が街をつくりだしたのであって、外から与えられた街という外枠が人々の暮らしをつくりだしたのではない。』

町の衰退も発展も、原因はそこに住む私たちにあります。だから、町を面白くするのも私たち自身です。行政や商工会に依存して、不平不満を言っても、何も変わりません。さまざまなハード整備が行われる寄居町の中心市街地。そこを、面白くできるか、そうでないかは、私たち住民の行動に委ねられているのではないでしょうか。

タウンマネージャー 上田 嘉通

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