文化人を魅了した景勝地
名勝『玉淀』堪能コース

― 玉淀駅~玉淀水天宮、雀宮公園、玉淀河原 ―

気軽にまち歩きしたい方、文学碑に興味のある方、豊かな自然を味わいたい方におすすめです。
玉淀の由来は、「玉のように美しい淀み」と言われたことから命名されました。
今回は、玉淀地区に焦点を当て、玉淀駅から寄居駅の間にある、
豊かな自然と歴史情緒が融合したまち歩きのコースを紹介します。
玉淀地区は、古くから文化人が訪れた場所であり、その足跡は句碑や詩碑として荒川沿いに残され
「ふるさと文学碑歩道」と名付けられました。こちらも注目してほしいポイントです。
玉淀駅から寄居駅まで歩いて30分ほどの距離ですが、
その30分間にいくつものおすすめスポットがあり、玉淀の凝縮された魅力を楽しめます。
見どころ満載のエリア『玉淀』を、まち歩きしてみませんか?

スタート地点(玉淀駅~)


玉淀駅を出て左に歩いていくと、石畳の遊歩道に出会います。
景観を楽しみながら約400m、5分ほど遊歩道を歩くと、最初の見どころ玉淀水天宮に到着です。

見どころ その1「玉淀水天宮」


玉淀水天宮は、荒川の河原沿いに建立されています。遊歩道の下に降りると、水神様(石宮)があり、現在では、安産や子育て、水難除けの神様として祀られています。訪れる際には足元にお気を付けください。社殿は遊歩道をはさんだ反対側にありますので、是非そちらもお立ち寄りください。

玉淀水天宮の近くには、日本を代表する詩人、宮沢賢治が、今から100年以上前の1916年(大正5年)に、秩父方面への地質調査の途中で玉淀を訪れ、玉淀の美しい風景を歌った歌碑があります。

玉淀遊歩道を荒川沿いに西へ約400m、5分ほどまっすぐに歩いていくと、歌舞伎の名優・7代目松本幸四郎の別邸跡地の雀宮公園にたどり着きます。

見どころ その2「雀宮公園」


雀宮公園は、玉淀を気に入った歌舞伎の名優七代目松本幸四郎丈の別邸跡地を寄居町が整備しました。園内は、豊かな自然に囲まれたと歴史が息づく、ゆったりとした時間が流れる空間で、癒しと安らぎを与えてくれます。また、雀宮公園は、近年注目されている紅葉の名所として親しまれ、11月中旬から下旬にかけて紅葉シーズンになると、多くの方が訪れて紅葉を楽しみます。

力強い水の音に導かれ、散策道を進むと、荒川の雄大な流れを感じられる遊歩道に出られます。約300m、4分ほど、遊歩道を進んでいくと、広大な景色が広がる玉淀河原に出会います。

見どころ その3「玉淀河原」


玉淀河原は、鉢形城の絶壁を前に荒川が流れ、広々とした浅瀬と桜の並木道に囲まれた場所です。
明治時代の文豪である田山花袋は、玉淀河原を訪れた際に「東京付近ではこれほど雄大なながめをもった峡谷は、ほかにない」と絶賛しています。大正から昭和の時代には、玉淀の美しさに惹かれ多くの文人が訪れています。雄大な自然を目の前で感じられ、文人たちも訪れるほどの名勝「玉淀」は、まち歩きには外せないポイントです。

ゴール「寄居駅南口」


正喜橋から、北に向かい、約900m、14分ほどで寄居駅南口に到着します。
約30分間のまち歩きで、歴史と自然と伝統が育んだ地「玉淀」を歩くことができました。

アクセスマップ


TOP